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【人事担当者必見】9ブロック人事評価とは?メリット・デメリットから具体的な進め方まで徹底解説

組織構築とは何か

 

「自社の優秀な人材は誰なのか」

「誰をどのように育成・配置すれば組織力が高まるのか」

このような組織の根幹に関わる課題に、人事担当者や管理職の皆様は日々向き合っていることでしょう。

そんな悩みを解決する有力なフレームワークとして注目されているのが「9ブロック人事評価」です。

しかし、「具体的にどう進めれば良いの?」「メリットやデメリットは?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、9ブロック人事評価の基本から、具体的な進め方、導入・運用におけるメリット・デメリット、さらには活用事例まで、人事担当者の皆様が知りたい情報を網羅的に解説します。

この記事を読めば、自社のタレントマネジメントを加速させ、組織のポテンシャルを最大限に引き出すための確かな一歩を踏み出せるはずです。

 

目次

9ブロック人事評価とは?基本を理解しよう

「自社の優秀な人材は誰なのか」「誰をどのように育成・配置すれば組織力が高まるのか」といった組織の根幹に関わる課題は、人事担当者や管理職の皆様にとって常に大きな関心事でしょう。

そうした悩みを解決する有力なフレームワークとして注目されているのが「9ブロック人事評価」です。

このセクションでは、9ブロック人事評価の基本的な概念、その目的、そして評価の基礎となる「成果」と「コンピテンシー(ポテンシャル)」の2つの評価軸について解説します。

9ブロック人事評価の目的

9ブロック人事評価は、従業員一人ひとりの「成果(パフォーマンス)」と「コンピテンシー(ポテンシャル)」を2つの軸で評価し、9つのブロックにマッピングすることで、人材を多角的に可視化するフレームワークです。

その主な目的は以下の通りです。

  • 人材の可視化と現状把握: 誰が成果を出しており、誰に将来性があるのかを一目で把握できるようにします。これにより、漠然とした人材評価から脱却し、客観的なデータに基づいた現状分析が可能になります。
  • 育成戦略の最適化: 個々の従業員がどのブロックに位置するかによって、最適な育成計画を立案できます。強みをさらに伸ばすのか、弱みを克服するのか、といった具体的な方向性が見えてきます。
  • 配置の適正化: 従業員の能力とポテンシャルを最大限に活かせる部署や役割への配置を促進します。これにより、従業員のエンゲージメント向上や離職率の低下にも寄与します。
  • 組織全体のパフォーマンス向上: 組織全体の人材構成を把握することで、戦略的なタレントマネジメントを推進し、組織全体の生産性や競争力を高めることを目指します。

このように、9ブロック人事評価は単なる評価制度に留まらず、企業の持続的な成長を支えるタレントマネジメントの強力なツールとして機能します。

評価軸:成果とコンピテンシー(ポテンシャル)

9ブロック人事評価を構成する2つの重要な評価軸は、「成果(パフォーマンス)」と「コンピテンシー(ポテンシャル)」です。

これらを適切に理解することが、制度運用の鍵となります。

  • 成果(パフォーマンス): 成果とは、従業員が一定期間内に達成した業務上の実績や貢献度を指します。具体的には、売上目標達成率、プロジェクトの完了度、コスト削減額、顧客満足度などが該当します。この軸では、過去の実績や結果に焦点を当て、設定された目標に対する達成度を客観的に評価します。
  • コンピテンシー(ポテンシャル): コンピテンシーとは、高い成果を出すために必要な行動特性や能力のことです。例えば、問題解決能力、リーダーシップ、コミュニケーション能力、協調性、学習意欲などが挙げられます。この軸では、現在のスキルだけでなく、将来的な成長可能性や潜在能力(ポテンシャル)も評価の対象となります。単に「何ができたか」だけでなく、「なぜできたか」「今後何ができるか」という視点が含まれます。

この2つの軸を組み合わせることで、従業員の「過去の実績」と「未来への可能性」を同時に評価することが可能になります。

例えば、高い成果を出しているが成長意欲が低い人材と、まだ成果は出ていないが非常に高いポテンシャルを持つ人材とでは、それぞれ異なる育成・配置戦略が必要になります。

9ブロック人事評価は、これらの人材特性を明確にし、より戦略的な人材マネジメントを可能にするための基盤を提供するのです。

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9ブロック人事評価の具体的な進め方

このセクションでは、9ブロック人事評価を実際に導入し、運用していくための具体的な手順をステップバイステップで解説します。

評価項目の設定から、評価基準の明確化、実際の評価方法、そして9ブロックへのマッピングまで、実践的な内容に焦点を当てていきましょう。

Step 1:評価項目の設定

9ブロック人事評価を始めるにあたり、まず「何を評価するのか」を明確にする必要があります。

9ブロック人事評価では、「成果(パフォーマンス)」と「コンピテンシー(ポテンシャル)」の2つの軸で評価を行うため、それぞれの具体的な評価項目を設定します。

成果の項目としては、売上目標達成率、コスト削減額、プロジェクト完遂率など、数値で測定可能な目標達成度合いが挙げられます。

一方、コンピテンシーの項目としては、リーダーシップ、問題解決能力、協調性、主体性、学習意欲など、職務遂行に必要な行動特性や潜在能力を設定します。

組織の経営戦略や事業目標、各職種の役割や期待される行動特性に合わせて、最も重要となる項目を選定することが重要です。

Step 2:評価基準の明確化

評価項目を設定したら、次にそれぞれの項目に対する評価基準を明確にします。

これにより、評価者による主観や解釈のブレを最小限に抑え、客観的で公平な評価が可能になります。

例えば、成果については「目標を大きく上回った(S)」「目標を達成した(A)」「目標には届かなかったが一定の貢献があった(B)」といったように、具体的な達成度合いに応じて基準を設けます。

コンピテンシーについても、「常に期待を上回る行動が見られる(S)」「期待される行動が十分に見られる(A)」「改善の余地がある(B)」など、行動のレベルや頻度で判断できるような記述にすることが効果的です。

各評価レベルがどのような状態を指すのかを具体的に定義し、評価者間で共通認識を持つことが公平な評価のために不可欠です。

Step 3:成果とコンピテンシーの評価

評価項目と評価基準が定まったら、いよいよ従業員一人ひとりの評価を行います。

評価者は、設定された評価項目に基づき、対象期間中の従業員の具体的な行動や実績を客観的に評価します。

成果の評価では、数値目標の達成度合いや、担当業務における具体的な貢献内容をデータや事実に基づいて判断します。

コンピテンシーの評価では、日々の業務における行動観察、具体的なエピソード、周囲との関わり方などを多角的に考慮し、設定されたコンピテンシーがどの程度発揮されたかを見極めます。

この際、評価者の個人的な感情や印象に流されず、具体的な事実や客観的な情報に基づいて判断することが極めて重要です。

必要に応じて、360度評価(多面評価)を導入し、複数の視点から情報を集めることも有効です。

Step 4:9ブロックへのマッピング

成果とコンピテンシーの評価が完了したら、その結果を9ブロックのグリッドにマッピングします。

このプロセスにより、従業員それぞれの位置づけが視覚的に明確になります。

9ブロックは、横軸に「成果(パフォーマンス)」、縦軸に「コンピテンシー(ポテンシャル)」を配置し、それぞれを「低」「中」「高」の3段階に分け、合計9つの領域で構成されます。

例えば、成果が「高」でコンピテンシーも「高」の従業員は右上のブロックに、成果が「低」でコンピテンシーも「低」の従業員は左下のブロックに配置されます。

評価が完了した従業員をこのグリッド上にプロットしていくことで、組織全体の人材分布が一目で把握できるようになります。

このマッピング結果は、次セクションで解説する人材育成や配置戦略の立案において、非常に重要な判断材料となります。

9ブロックごとの人材特性と育成・配置の考え方

9ブロック人事評価は、単に人材を分類するだけでなく、それぞれの特性に応じた最適な育成・配置戦略を立てるための強力なツールです。

ここでは、各ブロックに分類された人材の特徴と、管理職が取るべき具体的なアプローチについて解説します。

ブロック1:ハイパフォーマー&ハイポテンシャル

このブロックに属する人材は、まさに「スター」人材であり、現在の業務で高い成果を出し、将来的にさらに大きな役割を担う潜在能力を秘めています。

彼らには、現状維持ではなく、常に挑戦的な役割やプロジェクトを任せ、リーダーシップ開発の機会を提供することが重要です。

次世代のリーダーや幹部候補として、戦略的な思考力や意思決定能力を養うための育成プログラムや、より上位の視点での業務経験を積ませる配置を検討しましょう。

ブロック2:ハイパフォーマー&ミドルポテンシャル

「堅実な貢献者」であるこのタイプは、現在の業務で安定して高い成果を出しており、組織の中核を支える存在です。

彼らの強みである専門性をさらに深める機会を提供し、特定の領域におけるエキスパートとしての地位を確立させることが有効です。

また、自身の持つ知識やスキルをチームや部署内で横展開できるよう、後輩指導や特定のプロジェクトリーダーとしての役割を任せることで、更なる活躍を促すことができます。

ブロック3:ハイパフォーマー&ローポテンシャル

「専門職人」とも呼ばれるこのタイプは、特定の分野で非常に高いパフォーマンスを発揮しますが、現時点では昇進や異動といった大きな変化への意欲や適性が低い場合があります。

彼らの経験と専門知識は組織にとって貴重な財産であり、現職での安定した貢献を維持できるようサポートすることが重要です。

若手社員への知識継承や指導役を任せることで、彼らの経験を組織全体に還元し、モチベーションの維持にもつなげることができます。

ブロック4:ミドルパフォーマー&ハイポテンシャル

このブロックの人材は、現在のパフォーマンスは平均的ですが、将来的に高い成果を出す可能性を秘めた「育成候補」です。

彼らのポテンシャルを最大限に引き出すためには、少し背伸びをさせるような「ストレッチアサイン」を行い、新しい挑戦を通じて成長を促すことが有効です。

経験豊富なメンターをつけたり、能力開発プログラムに参加させたりすることで、具体的なスキルアップと自信の向上をサポートし、潜在能力を開花させましょう。

ブロック5:ミドルパフォーマー&ミドルポテンシャル

組織の中で最も人数が多く、「安定的な貢献者」として機能するこのタイプは、現状維持で満足しがちですが、適切に働きかけることでさらなるステップアップが期待できます。

彼らには、現在の目標設定が適切かを見直し、少し高めの目標を設定することで成長意欲を刺激することが重要です。

また、スキルアップ研修への参加を促したり、本人のキャリアパスについて定期的に話し合う機会を設けたりすることで、現状維持からの脱却と新たな挑戦への意識を高めましょう。

ブロック6:ミドルパフォーマー&ローポテンシャル

このブロックの人材は、パフォーマンスに「改善の余地あり」と評価されます。

彼らのパフォーマンスが伸び悩む原因を具体的に特定し、個別のフィードバックと改善計画を立てることが不可欠です。

業務内容やプロセスを見直し、より適性のある役割への配置転換を検討することも一つの手です。

短期的な目標設定と定期的な進捗確認を通じて、着実なパフォーマンス改善をサポートしましょう。

ブロック7:ローパフォーマー&ハイポテンシャル

現在のパフォーマンスは低いものの、高い潜在能力を秘めている「隠れた才能」がこのブロックに属します。

彼らが能力を発揮できていない原因(環境、スキルギャップ、モチベーションなど)を深く分析し、適切な機会を提供することが重要です。

例えば、新しいプロジェクトへの参加や、興味のある分野の研修受講を促すことで、潜在能力を引き出し、モチベーションを向上させることができます。

ブロック8:ローパフォーマー&ミドルポテンシャル

このタイプは、パフォーマンスが低く、中程度の潜在能力を持つため、「再検討が必要」な人材とされます。

具体的なパフォーマンス改善計画を策定し、スキルギャップを特定して集中的なトレーニングを行う必要があります。

改善が見られない場合は、本人のキャリアプランを考慮しつつ、より適した部署への配置転換や、場合によっては外部のキャリアカウンセリングを活用するなど、現状打破のための具体的な方策を検討することが求められます。

ブロック9:ローパフォーマー&ローポテンシャル

最もパフォーマンスが低く、潜在能力も低いと評価されるこのブロックは、「課題人材」と位置づけられます。

まずは、なぜこのような状況にあるのかを詳細に把握することが重要です。

集中的な指導や、業務内容の抜本的な見直し、あるいは配置転換を検討する必要があるでしょう。

場合によっては、組織として継続的な雇用が難しいと判断されるケースもありますが、その場合でも、本人のキャリアパスを尊重した丁寧な対応が求められます。

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9ブロック人事評価を導入するメリット

9ブロック人事評価は、単なる評価制度としてだけでなく、組織の人材戦略を大きく前進させる強力なツールです。

この評価制度を導入することで、企業は多岐にわたるメリットを享受し、持続的な成長を実現するための基盤を構築できます。

人材の可視化と公平性の向上

9ブロック人事評価を導入する最大のメリットの一つは、組織内の人材を客観的かつ具体的に可視化できる点です。

従業員一人ひとりの「成果」と「コンピテンシー(ポテンシャル)」という2つの軸で評価し、9つのブロックにマッピングすることで、「誰がどのような強みを持っているのか」「誰が成長の可能性を秘めているのか」「誰が改善を必要としているのか」が一目で明確になります。

これにより、従来の属人的で曖牲になりがちだった評価から脱却し、データに基づいた透明性の高い評価が可能になります。

評価基準が明確になることで、従業員は自身の立ち位置を理解しやすくなり、評価に対する納得感や公平感が向上します。

結果として、従業員のエンゲージメント向上にも寄与するでしょう。

効果的な人材育成・配置戦略の立案

9ブロック人事評価は、個々の従業員の特性に合わせた、より効果的な人材育成・配置戦略の立案を可能にします。

各ブロックにマッピングされた従業員は、それぞれの特性に応じた育成ニーズやキャリアパスが見えてきます。

例えば、高いポテンシャルを持つ従業員にはリーダーシップ研修やストレッチアサインメントを、成果は出ているもののポテンシャルに課題がある従業員にはスキルアップ研修を、といった具合にパーソナライズされた育成計画を立てられます。

また、組織の戦略目標達成に必要なスキルや経験を持つ人材を特定し、最適な部署やプロジェクトに配置することで、適材適所を実現し、個人の能力を最大限に引き出すことができます。

これにより、個人の成長と組織の戦略的ニーズが一致し、双方にとって最大の価値を生み出すことが期待できます。

組織全体のパフォーマンス向上

9ブロック人事評価は、個々の人材の成長を促すだけでなく、組織全体のパフォーマンス向上に大きく貢献します。

優秀なハイパフォーマーやハイポテンシャル人材を早期に特定し、戦略的に育成・登用することで、次世代のリーダーやイノベーターを計画的に創出できます。

同時に、成果やポテンシャルに課題がある人材に対しても、具体的なフィードバックと改善策を提供することで、全体の底上げを図ることが可能です。

適材適所の人材配置は、チームや部署の生産性を最大化し、組織全体の目標達成に直結します。

このように、9ブロック人事評価は、人材の強みを最大限に活かし、弱みを補強するサイクルを組織にもたらし、結果として持続的な競争力と生産性の向上を実現する強力な推進力となるでしょう。

9ブロック人事評価のデメリットと注意点

9ブロック人事評価は多くのメリットをもたらしますが、導入・運用にあたってはいくつかのデメリットや注意すべきリスクも存在します。

これらの課題を事前に認識し、適切な対策を講じることが、制度を成功させる鍵となります。

評価の属人化・曖昧さのリスク

9ブロック人事評価は、成果とコンピテンシーという2軸で評価を行いますが、これらの評価基準が不明確であったり、評価者の理解度やスキルにばらつきがあると、評価が属人化し、主観的な判断に陥るリスクがあります。

特にコンピテンシーのような行動特性の評価は、数値化が難しく、評価者によって解釈が分かれがちです。

これにより、従業員間で評価の公平性に対する不信感が生じ、制度そのものへの納得感が低下する可能性があります。

このリスクを回避するためには、評価者に対する徹底したトレーニングや、明確な評価ガイドラインの整備が不可欠です。

運用負荷とコスト

9ブロック人事評価を導入する際には、初期設計から運用まで、ある程度の時間的・人的コストが発生します。

評価項目の設定、評価基準の明確化、評価者への説明会やトレーニング実施、そして実際の評価業務には、相応の労力が必要です。

また、評価シートの作成や管理、評価結果の分析には、専用のタレントマネジメントシステムや人事評価ツールの導入を検討する場合もあり、その場合はシステム導入費用や維持費用といったコストも考慮に入れる必要があります。

特に多人数を抱える企業では、評価者一人ひとりの負担が増大し、本来の業務を圧迫する可能性もあるため、効率的な運用体制の構築が重要です。

従業員のモチベーションへの影響

評価結果が従業員のモチベーションにネガティブな影響を与える可能性も、9ブロック人事評価における重要な注意点です。

特に、成果やコンピテンシーが低いと判断され、「ローパフォーマー」「ローポテンシャル」といったブロックに分類された従業員は、自身の評価を客観的に受け止めつつも、士気の低下や不満を抱く可能性があります。

このような事態を防ぐためには、評価結果を伝える際のフィードバックの質が極めて重要です。

単に評価を伝えるだけでなく、具体的な改善点や育成計画を提示し、今後の成長をサポートする前向きなコミュニケーションを心がけることで、従業員の納得感を高め、モチベーションの維持・向上につなげることが求められます。

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9ブロック人事評価の企業導入事例

9ブロック人事評価は、その有効性から多くの企業で導入され、具体的な成果を上げています。

ここでは、異なる業種の企業がどのように9ブロック人事評価を活用し、組織変革を実現したか、具体的な事例を通して見ていきましょう。

事例1:IT企業におけるリーダー育成の加速

ある中堅IT企業では、事業拡大に伴い次世代リーダーの育成が急務となっていました。

しかし、従来の評価制度では、個々の社員の「成果」は把握できるものの、「将来のリーダーとしてのポテンシャル」を客観的に評価する仕組みが不足しており、育成計画が属人化しがちでした。

そこで同社は、9ブロック人事評価を導入。

評価軸を「現在の成果」と「将来のポテンシャル(コンピテンシー)」に設定し、全社員を9つのブロックにマッピングしました。

これにより、特に「成果もポテンシャルも高い」ブロックに属する社員を明確に特定できるようになりました。

導入後は、この「ハイパフォーマー&ハイポテンシャル」の社員に対して、早期にリーダーシップ研修や外部コーチングを重点的に実施。

また、意欲はあるものの経験が不足している「ローパフォーマー&ハイポテンシャル」の社員には、OJTを通じた実践的な機会を積極的に提供しました。

結果として、導入から2年で次世代リーダー候補の育成期間が平均で半年短縮され、新規事業の立ち上げを担う人材の輩出にも成功しました。

事例2:製造業における熟練技術者のスキル継承

長年の歴史を持つある製造業では、熟練技術者の高齢化と退職が課題となっていました。

彼らが持つ高度な技術やノウハウが十分に若手社員に継承されず、品質維持や生産性向上に影響を及ぼす懸念があったのです。

この課題に対し、同社は9ブロック人事評価を導入。

「現在の成果(技術力や生産性)」と「ポテンシャル(新しい技術への適応力や指導力)」を評価軸とし、特に熟練技術者の「ポテンシャル」を多角的に評価しました。

これにより、単に技術力が高いだけでなく、若手への指導意欲や教育スキルも高い熟練技術者を「ハイパフォーマー&ハイポテンシャル」として特定。

彼らを「技術伝承プロジェクト」のコアメンバーに任命しました。

プロジェクトでは、特定された熟練技術者と若手社員をペアにし、計画的なOJTやワークショップを実施。熟練技術者は自身の知識や経験を言語化し、若手は実践を通して学ぶ機会を得ました。

結果、属人化していた技術の形式知化が進み、若手社員の技術習得速度が向上。

退職が相次ぐ中でも、重要な技術の継承を着実に進めることができ、安定した製品品質の維持に貢献しています。

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9ブロック人事評価の結果を効果的に活用する方法

9ブロック人事評価は、単に個人のパフォーマンスを評価するだけでなく、その結果をいかに人材育成、配置、ひいては組織開発へと繋げるかが重要です。

ここでは、評価結果を具体的なアクションに結びつけるための実践的な活用方法を解説します。

人材育成計画への反映

9ブロック人事評価によって、従業員一人ひとりの「成果」と「コンピテンシー(ポテンシャル)」が可視化されます。

この結果を基に、よりパーソナライズされた育成計画を策定することが可能です。

例えば、ハイポテンシャルながら成果がまだ伴っていない従業員には、リーダーシップ研修やOJTでの実践機会を積極的に提供し、成長を加速させることができます。

一方で、高い成果を上げているものの、新たな役割への適応に課題が見られる従業員には、異業種交流やメンター制度を通じて、視野を広げる機会を与えることが有効です。

このように、各ブロックの特性に応じた研修プログラムの選定、キャリアカウンセリングの実施、具体的な目標設定とフィードバックを通じて、従業員の強みを伸ばし、弱みを克服するための支援を体系的に行うことができます。

配置・異動・昇進昇格への活用

9ブロック人事評価の結果は、適材適所の人材配置や戦略的な異動、そして公平な昇進昇格の判断材料としても非常に有効です。

例えば、高い成果とポテンシャルを持つ人材(ハイパフォーマー&ハイポテンシャル)は、将来の幹部候補として重要なプロジェクトや部門のリーダーに抜擢することで、組織全体のパフォーマンス向上に貢献できます。

また、特定の分野で高い成果を上げているが、ポテンシャルがまだ見えにくい人材には、専門性をさらに深めるための配置転換や、後進の育成を任せることで、組織への貢献度を高めることができます。

評価結果を基に、個人の能力とキャリア志向、そして組織のニーズを総合的に判断することで、公正かつ戦略的な人事施策を実行し、従業員のモチベーション向上と組織の活性化を図ることが可能になります。

組織開発への応用

個々の従業員の9ブロック評価結果を集計・分析することで、組織全体の強みや課題をマクロな視点から把握し、戦略的な組織開発へと応用することができます。

例えば、特定のブロックに多くの人材が集中している場合、それは組織全体としての強みであると同時に、特定のスキルや能力が不足している可能性を示唆しているかもしれません。

また、ポテンシャルが高いにもかかわらず成果に繋がっていない人材が多いブロックがある場合、それはマネジメント層の育成スキルや組織のサポート体制に課題がある可能性を示しています。

これらの分析結果を基に、組織全体の育成計画の見直し、新たなスキル開発プログラムの導入、あるいは組織風土改革やエンゲージメント向上のための施策を検討することができます。

9ブロック人事評価は、個人の能力開発だけでなく、組織全体の持続的な成長をデザインするための強力なツールとなり得るのです。

9ブロック人事評価シートの作成ポイント

9ブロック人事評価を円滑に運用し、その効果を最大限に引き出すためには、評価シートの質が非常に重要です。

ここでは、評価業務の効率化と評価制度の分かりやすさに直結する、評価シート作成の具体的なポイントを解説します。

評価項目と評価基準の明確化

評価シートにおいて最も重要なのは、評価項目とその基準が明確に記載されていることです。

評価者によって解釈が異なると、評価の公平性が損なわれ、従業員の納得感も得られにくくなります。

例えば、「目標達成度」や「主体性」といった項目に対し、「5: 期待を大きく上回る」「3: 期待通り」「1: 期待を下回る」といった具体的な5段階評価の定義を明記しましょう。

これにより、評価者はどの行動や成果がどの評価に該当するのかを客観的に判断できるようになります。

曖昧な表現を避け、具体的な行動例を添えることで、評価のブレを最小限に抑えられます。

コメント欄の有効活用

評価シートのコメント欄は、単なる定性的な補足情報ではなく、評価の根拠を具体的に示すための重要なスペースです。

数値化しにくい行動やプロセス、具体的なエピソードを記述することで、評価の妥当性が高まり、フィードバックの質も向上します。

効果的なコメント記入を促すためには、例えば「STARメソッド(状況・課題・行動・結果)」のようなフレームワークを推奨するのも良い方法です。

これにより、評価者は客観的な事実に基づいた具体的なコメントを記述しやすくなり、被評価者も自身の強みや改善点を具体的に理解し、今後の成長につなげられるようになります。

9ブロックへのマッピング機能

評価結果を9ブロックに効果的にマッピングするためのシート設計も重要なポイントです。

手動でのマッピングも可能ですが、評価項目と連動させて自動的にブロックが算出されるような仕組みを導入すると、評価者の負担を軽減し、ミスのリスクを減らせます。

例えば、成果軸とコンピテンシー軸の合計点や平均点に応じて、自動的に該当するブロックに色付けされる、といった視覚的に分かりやすい表示を検討しましょう。

これにより、評価者は個々の評価結果が全体の中でどの位置にあるのかを直感的に把握でき、その後の人材育成や配置戦略の検討にスムーズに移行できるようになります。

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よくある質問(FAQ)

このセクションでは、9ブロック人事評価に関して読者が抱きやすい疑問や懸念をFAQ形式で解決します。

導入を検討している段階で生じる「よくある質問」に答えることで、読者の不安を解消し、次のステップへ進むための後押しをします。

Q1: 9ブロック人事評価は中小企業でも導入できますか?

はい、9ブロック人事評価は企業の規模に関わらず導入可能です。

むしろ、中小企業にとっては、限られた人材リソースを最大限に活用し、個々の従業員の成長を促進する上で非常に有効なツールとなり得ます。

大企業のような複雑な制度設計が難しい場合でも、シンプルな運用から始めることが可能です。

ただし、導入時には評価者の育成や評価項目の設定に十分な時間をかけ、自社の文化や実情に合わせたカスタマイズが成功の鍵となります。

Q2: 評価結果が低い従業員へのフィードバックはどのように行えばよいですか?

評価結果が低い従業員へのフィードバックは、デリケートかつ建設的に行うことが重要です。

まず、具体的な事実に基づいて評価結果を伝え、感情的にならず客観的な視点を保ちましょう。

次に、従業員自身の意見や自己評価を聞き、現状に対する認識を共有します。

その上で、具体的な改善点や目標を明確にし、達成に向けたサポート体制(研修、OJT、メンター制度など)を提示します。

一方的な通告ではなく、対話を通じて従業員が自ら成長意欲を持てるようなコミュニケーションを心がけることが大切です。

Q3: 9ブロック人事評価とOKRは併用できますか?

はい、9ブロック人事評価とOKR(Objectives and Key Results)は効果的に併用することが可能です。

OKRは組織や個人の目標達成度を測るためのフレームワークであり、9ブロック人事評価は個人のパフォーマンスとポテンシャルを多角的に評価するツールです。

OKRで設定した目標への貢献度を「成果」軸の評価に組み込み、目標達成に向けたプロセスで発揮されたスキルや行動を「コンピテンシー」軸で評価することで、より包括的かつ具体的な評価が可能になります。

両者を連携させることで、目標達成と人材育成のサイクルを強化し、組織全体の成長を加速させることができます。

まとめ:9ブロック人事評価で組織の未来をデザインしよう

9ブロック人事評価がもたらす変革

9ブロック人事評価は、単なる評価制度ではなく、組織の未来をデザインするための強力なツールです。

本記事で解説したように、成果とコンピテンシーという二つの軸で従業員を可視化することで、これまで見過ごされがちだった潜在能力や、適切な育成が必要な人材を明確に把握できるようになります。

これにより、個々の従業員に最適化された育成計画や、戦略的な人員配置が可能となり、組織全体のパフォーマンス向上と持続的な成長を実現できるでしょう。

導入への第一歩を踏み出そう

9ブロック人事評価の導入は、貴社のタレントマネジメントを大きく前進させる可能性を秘めています。

もちろん、導入には準備と運用上の工夫が必要ですが、その変革は組織に計り知れない価値をもたらすはずです。

この記事で得た知識を活かし、ぜひ自社での導入を検討してみてください。

まずは現状の評価制度の課題を洗い出し、9ブロック人事評価がどのようにその解決に貢献できるかを具体的にイメージすることから始めてみてはいかがでしょうか。

この記事の監修者 株式会社マイビジョン 代表取締役 玉田 響

中小・ベンチャー企業を中心に、理念設計(MVV設計)や採用戦略の構築などを50社以上支援。経営者と伴走しながら、組織づくり・人材育成に取り組んでいる。採用媒体の活用やSNS運用アドバイスでも実績あり。

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