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経営者インタビュー③ 株式会社アドストーリー 代表取締役 片平裕希さん
爽やかな笑顔が印象的な片平さん。
そんな片平さんが代表を務める株式会社アドストーリーは、求人媒体の代理販売を仕事の一環として行っています。
そして片平さんは、代理販売だからこそのメリットを生かして、お客様に本当に価値のあるサービスを提供されているんです。
今回は片平さんの略歴から会社の概要、価値観など様々なものを語っていただきました。
「会社のメンバーには、自分自身のために働いて欲しい」
そのように語る片平さんの真意とは。
ぜひ最後まで楽しんでご覧ください!
~片平裕希さんの基本情報~
名前:片平 裕希(かたひら ゆうき)
役職:株式会社アドストーリー 代表取締役 (➡HP)
生年月日:1991年
出身地:愛知県名古屋市
~インタビュー記事概要~
インタビュアー:株式会社マイビジョン 代表取締役CEO 玉田響
片平さんの略歴
玉田:まず初めになんですけども、片平さんの略歴について教えていただけますか?
片平さん:はい、幼少期の頃で言うと、私は小学1年生のころからずっと野球をやってました。そしてその野球を通して、とても良い先生に出会ってきたんですよね。
実は私小学生の時は、自分の地区や小学校の中だったら、野球は上手い方だったんですよね。その気持ちが知らず知らずのうちに出てしまっていたのか、中学生の時は、「ちょっと調子に乗ってるやつ」みたいな見られ方をしていたみたいなんですよね(笑)
玉田:えぇ、そうなんですか(笑)
片平さん:それで当時の野球の先生に「謙虚であることの大切さ」みたいな所を教えていただいて、そこからもともと好きだった野球がもっと楽しくなりましたね。
あと、高校でも野球は続けてたんですけど、例えば数日後に試合に出るとなったら、家に帰ってからもずっと練習してたんですよね。
玉田:とても努力家なんですね。
片平さん:ありがとうございます。でもどちらかというと、やらないと不安でたまらないって気持ちの方が大きかったんですよね。
私はピッチャーだったんですけど、とにかく自分を安心させるために、ずっと練習をしてました。でもこの「不安だからこそ事前準備を入念にする」という考え方は、社会人になってからものすごく役に立ちました。
自分が会社に入社してしばらく経っても、あんまり自分でも納得いくような仕事ができていなくて、そんなときにもうちょっとで新卒の後輩が入ってくるって考えたとき、とても不安になったんですよね。
そんな時に、野球をやっていた時のことを思い出して、例えば訪問先、営業先のリストや目標設定・情報収集、お客様へお渡しする資料など、前準備にすごく力を入れるようになっていったんですよね。
玉田:事前準備命みたいな感じだったんですね。それで会社の成績とかは、上がって行かれたんですか?
片平さん:そうですね、最初私の入った会社は全国に60人ぐらいが営業として配属されて、最初の半年間は私はドベだったんですけど、その後には、東海地方の中で一番にまでなっていましたね。
玉田:えぇ!とても凄いですね!
片平さん:でもそれで、また中学生の時みたいに調子に乗っちゃって(笑)
玉田:そうなんですね(笑)
片平さん:実は2年目の時に上司が変わったんですけど、次はその上司にたっぷりしごかれましたね。そしてそれまではさっきもお話したように、「いかに事前準備をするか」っていうマインド面で戦ってたんですけど、その上司に営業のスキルの部分を教えてもらいました。
それが自分の中でものすごく大きくて、たっぷりしごかれて心は折れてたんですけど、売り上げは倍になってたんですよね。でも一方で課題もあって、新規のお客様に関する制約率がとても低かったんです。
なので新規に重点を置いて営業したら、当然なんですけどものすごく売り上げが下がってしまって。
心を折られて、それでも立ち上がって~浜松での上司との出会い~
片平さん:そんな時に、3年目を迎えたタイミングで静岡県浜松市に転勤になったんですね。もちろん仕事の上では初めて場所だったので、知り合いも少なく、新規が課題なのに新規の企業さんしかいない、そんな環境で仕事をするようになりました。
加えて浜松にはスズキの本社がありますから、トヨタがある愛知の出身ってだけで、お客様と壁があったんですよね。そんな時私はどうすればお客様に心を開いていただけるかと考えて、浜松のいろんな文化に触れるようにしました。
例えば静岡には、「浜松祭り」という有名なお祭りがあるんですが、それを実際に見に行って、そのことをお客様との会話の話題に出すと、だんだんと心を開いてもらえるようになったんです。
玉田:浜松祭り、聞いたことあります。
片平さん:そして私はその当時、訪問営業にとても力を入れていたんですよね。当時の静岡では、マイナビ、リクナビなどの認知度もそこまで高くなくて。だからこそ顔を見せて実際にお話ししに行かないとだめだろうと思っていたので。
ですがそのやり方に対して、当時の上司に物申されたんですよね。「本当にそれやってて意味あるの?」って。その時その上司とは、本気で議論をしました。その結果、私自身さらに訪問営業に関して熱が入りまして、それがきっかけでお仕事の依頼の電話が毎日かかってくるようになるまで、成果が上がって行ったんです。
そしてその上司とは今でも連絡を取り合っています。当時の上司の発言も、自分のことを想って言ってくれたことだとは理解しているので。「あの時本気で語り合えたのが本当に良かった」という話は今でもしますね。
玉田:その上司の方との出会いが、人生でとても運命的なものだったんですね。
片平さん:はい、とても感謝しています。
玉田:ちなみに、その状況から起業しようってなったきっかけって何かあられたんですか?
片平さん:そうですね、実は働き出して半年ぐらいの時から、自分でいろいろやりたいなって気持ちは漠然と持ってました。仕事柄、いろんな企業の社長さんと話す機会も多かったので。
そして当時から、経営者ではなく、どちらかというとマネージャーになりたいって気持ちが強くありました。同じ会社内でも、部署が違ったら話しにくいとか、課が違ったら話しにくとか、そういうのあるじゃないですか。
でもそれってマネージャーになってしまえば、自由にコミュニケーション取れるなって。そんな考えから来てます。
玉田:なるほど、そこから起業したい思われたんですね。
片平さん:はい、”自分のチームを持ちたい”みたいな感じですね。
株式会社アドストーリーの事業内容
玉田:続いてなんですけれども、アドストーリーさんの事業内容について簡単にご説明いただけますか?
片平さん:はい、事業内容としては採用のコンサルティング、求人周りのサポートの部分というところですね。あとは、販売商材としてマイナビ、doda(デューダ)、Re就活、@type(アットタイプ)、あとはバイトルなどを中心に、代理店として販売させていただいています。
玉田:ありがとうございます。採用のコンサルティングということだったんですが、具体的にはどういったことをされているんですか?
片平さん:はい、企業さんによってやることは全然違ってくるのですが、例えば応募者のスクリーニング対応(応募者の履歴を見て、条件に合う人だけを企業に流す作業)や面接の日程調整代行、求人の広告原稿の見直し、逆に同じような業者さんとの折衝(利害が一致しない相手との解決のために話し合うこと)、あとは企業さんの採用担当として話を聞いてそれを企業さんに戻す作業なんかをやっています。
玉田:そうなんですね。ちなみにマイナビ、doda(デューダ)などと言った商材の販売ってところが、正直イメージ出来ていないのですが、もう少し詳しく教えていただけますか?
片平さん:はい、まずは企業さんの所に訪問して、どんな人材が欲しいのか、今どんな人材が活躍しているのかというのをヒアリングさせていただきます。そしてそのヒアリング結果をもとに、その企業さんに合った求人媒体を提案させていただくという形ですね。
要はある1つの求人媒体メーカーの営業ではなく、複数の求人媒体メーカーの販売代理店だからこそ、忖度なしでそれぞれの企業さんにあったものをご提案できるということなんですよね。
あとは実際に企業さんから求人媒体の変更に関する相談を受けても、現状使用されている求人媒体が最適だと判断すれば、それも素直にお伝えするようにしています。
玉田:なるほどですね。
片平さん:やっぱり求人媒体探されている企業さんって、その求人媒体のサービスを提供している営業さんからしか話を聞いたことがないケースが多いんですね。だからこそ企業さんも「もしかしたら営業トークに乗せられてしまったのでないか、もっと良い結果の出る求人媒体があるのではないか」と考えてしまうんですね。
だからこそ企業さんからお話を聞いたときに、この企業さんには今使用している求人媒体が合っているなと思えば、無理に他の求人媒体を販売しようとはしないです。
ですが、「今後もし新たに○○のような課題が出てきたら、別の求人媒体に変えた方がいいかもしれないので、また声を掛けてくださいね。」というようなお話はさせていただきます。
玉田:お客様を一番に考えつつ、次回に繋がるようなお話もしていくというような形なんですね。
片平さん:そうですね。営業ってやっぱり、新規即決、定価販売みたいな美学があって、確かにそれも大切だとは思います。でもそれって、あんまりお客さんからすればメリットはないんですよね。
玉田:確かにそうですね。
片平さん:一方で、即決することが企業さんのメリットになる場合には、ちゃんと背中を押すということはさせていただいております。例えば採用したいタイミングまでの期間がとても短い場合などは、「悩んでる場合ではないですよ」というようなところは、率直にお伝えさせていただきます。
玉田:なるほど、そうなんですね。ちなみに新規の企業さんを訪問する機会は、いわゆる飛び込み営業とか電話営業とかをされているんですか?
片平さん:いえ、うちの場合はほとんどが紹介ですね。
玉田:すごいですね。やっぱり普段からお客様に寄り添った提案をされているからこそ、紹介がいただけるんでしょうね。
こんな人でありたい~片平さん個人に関するビジョン~
玉田:今片平さんは、「自分はこんな人間でありたい」というような個人的なビジョンなどあったりしますか?
片平さん:そうですね。ちょっと重たい話になるかもしれませんが、自分のお葬式にたくさんの人が来てくれるような人でありたいなって思います。
今自分のために人が集まってくれるっていうのももちろん大事ですけど、将来的にどれぐらいの人が自分のために集まってくれるだろうかっていうのもとても大事だと思うんですよね。
玉田:とても素敵ですね。確かにお葬式に来てくれるって、しっかりとした関係性を構築していないといけないですもんね。
株式会社アドストーリーが目指す会社像と仲間になって欲しい人材について
玉田:続いてなんですが、片平さんの中で、今後アドストーリーさんをこんな会社にしていきたいみたいなビジョンがあれば教えていただきたいです。
片平さん:そうですね、私の中であるのは「私だけが良くなる会社」ってのはあんまりよくないなと思っています。私だけじゃなくて、メンバー全員、ひいてはメンバーの家族とかまで幸せになるような会社でありたいですね。
そのためにメンバーには、会社のためだけではなくて、一番は”自分のために”仕事をして欲しいと思っています。
正直会社ってどこまで続くか分からないじゃないですか。それでもし万が一のことがあったとしても、メンバーが自分のために仕事をして、スキルを身に着けてお客さんとかと関係を構築すれば、きっとそのメンバーってどこかで拾ってもらえると思うんですよね。
玉田:なるほど、メンバーさん想いで素敵ですね。
片平さん:だから彼らが起業したいとか、独立したいってなった時は、全力で背中を押してあげたいと思っています。もちろん今のアドストーリーで働くことが楽しい、面白いと思ってもらえるように、いろいろ工夫はしていきますけどね。
玉田:そういう工夫も必要ですよね。
ちなみにメンバーさんの話しで行くと、今後新たに採用をされることもあると思うのですが、「こんな人と一緒に働きたい」っていうのはあったりしますか?
片平さん:それで言うと、さっきの話にも関係してきますけど、自分を大切にできる人に来て欲しいですね。自分を大切にできない人って、他人も大切にできないと思うので。
片平さんのおすすめの本、漫画作品
玉田:僕自身実は本がとても好きで、本によって自分の価値観が変わったなって経験が何度かあるんです。それでなんですけど、片平さんが読んだ本や漫画の中で、おすすめの作品なんかがあれば教えていただきたいです。
片平さん:そうですね、漫画作品にはなるんですけど、「one outs(ワンナウツ)」という作品がとても印象に残っています。野球を題材にした作品なんですが、純粋な野球漫画ではないんですよね。イメージ的には、「野球版アカギ」みたいな感じです(笑)
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玉田:あ~、イメージできました!
片平さん:野球の実力で勝っていくというよりは、人間の心理を野球で突いて勝っていくというような感じです。物事の勝ち方って力だけじゃないんだよっていうのが分かる作品なんですよね。
例えば試合当日の天気予報を調べて、事前に綿密な計画を練って、雨天コールド勝ちするみたいなそんな感じです。でもこういう勝ち方が出来るのって、勝ちまでの過程を大切にしてるからこそだと思うんですよね。
そういう部分で、ものすごく学ぶ部分がある作品だと思います。
いかがでしたでしょうか?
販売代理であるからこそ、お客さんに本当に価値のあるサービスをご提案できるのですね。
また片平さんは、メンバー全員が幸せになるような温かい会社を目指していることも分かりました。
株式会社アドストーリーさんに少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひSNS等をチェックしてもらえると非常に嬉しいです!
最後までお読みいただきありがとうございました!
役職:株式会社アドストーリー 代表取締役 (➡HP)