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刺さりにくい経営理念とは?共感される理念を作るポイントについて解説!



経営理念とは、企業の存在意義や目指すべき方向性を表すものだ。

つまり、企業のすべての活動の根幹となるものであり、社員や顧客、社会からの信頼を得るためには、経営理念が非常に重要である。

しかし経営理念を考えるのは簡単なことではないため、世の中には社員や顧客、社会に対して「刺さりにくい経営理念」も存在する。


ということで今回は下記のような想いを持った経営者の方々に向けて「刺さりにくい経営理念とは?共感される理念を作るポイントについて解説!」と題して記事をお届けする。


・起業したてで、どんな経営理念を作るべきか悩んでいる


・現在掲げている経営理念に少しでも納得できていない


・共感される経営理念を作って、求職者にアピールしたい


この記事を最後まで読んでいただければ、これらの想いが実現に近づくことをお約束しよう。






|刺さりにくい経営理念の特徴

刺さりにくい経営理念の特徴としては主に、以下の4つが挙げられる。

刺さりにくい経営理念の特徴①経営者が利益だけを求めに行っている

社員や顧客は、企業が利益を追求することには、一定の理解を示しつつも、利益だけでなく、社会にどのような価値を提供するのかを重視していることを知っておくべきだ。

よって、経営者が利益だけを求めにいっていると思われるような経営理念は、社員や顧客、社会に対して刺さりにくくなってしまう。

利益追求に重きを置きすぎていると思われるような経営理念の例としては、以下のようなものが挙げられる。

・「○○(会社名など)の利益を最大化する」

これは、利益を追求する経営理念の最も典型的な例だ。

利益は企業の重要な目標ではあるが、利益だけを追求していると、社員や社会の利益を損なう可能性があるため、注意が必要である。


・「○○(会社名など)の売上を増加させる」

これは、売上を追求する経営理念だ。

売上は企業の成長に欠かせないが、売上だけを追求していると、品質や顧客満足度を犠牲にする可能性がある。

刺さりにくい経営理念の特徴②経営者側の自己満足でしかない

経営理念は、経営者一人の考えや理想を押し付けるものであってはならない。

社員や顧客、社会のニーズを踏まえて、共通の価値観として共有できるものであることが望ましい。

経営者側の自己満足でしかないと思われるような経営理念の例としては、以下のようなものが挙げられるだろう。



・「○○(経営者の名前など)の理想を実現する」

これは、経営者の個人的な理想を追求する経営理念であり、社員や社会のニーズを反映しているとは言えない。



・「○○(経営者の名前など)の哲学を体現する」

これは、経営者の哲学や価値観を示す経営理念であり、社員や社会の共感を得られるとは限らない。



刺さりにくい経営理念の特徴③あまりにも抽象的すぎる

経営理念は、具体的で実行可能なものであることが望ましい。

抽象的で具体性がない経営理念は、社員や顧客が理解できず、行動に移すことができない。

あまりにも抽象的過ぎると思われるような経営理念の例としては、以下のようなものが挙げられる。



・「世界をより良い場所にする」

これは、非常に抽象的な経営理念である。

世界とはどこのことなのか、何を持ってより良いとするのかが分からない。



・「人々の生活を豊かにする」

これも、非常に抽象的な経営理念だ。人々とは一体誰のことなのか、何を持って生活が豊かであると言えるのかが分からない。

|刺さりにくい経営理念によって起こりうる問題は?


社員や顧客、社会に対して刺さりにくい経営理念によって起こりうる問題は、例えば以下の3つが挙げられるだろう。

刺さりにくい経営理念によって起こりうる問題①社員のやる気を引き出せない

社員は、経営理念に共感することで、自分の仕事にやりがいを感じることができる。

刺さりにくい経営理念では、社員のやる気を引き出すことができず、生産性の低下や離職率の増加につながる可能性がある。

刺さりにくい経営理念によって起こりうる問題②会社に対する世間からの信頼が得られない


経営理念は、企業の価値観や姿勢を示すものだ。



刺さりにくい経営理念では、会社に対する世間からの信頼を上手く得られず、顧客離れや投資家からの不信感につながる可能性がある。

刺さりにくい経営理念によって起こりうる問題③組織がまとまらない


刺さりにくい経営理念からは、その組織の構成員がいったいどのような方向を向いて進むべきかが分からない。



よって組織がまとまらず、崩壊してしまう可能性が出てくる。

刺さりにくい経営理念によって起こりうる問題④作って終わりになってしまう


刺さりにくい経営理念は、実際の組織運営において役に立つ可能性が低くなってしまう。



よって、時間と費用を浪費しただけの”作って終わり”の状態になってしまう可能性が高い。

|沢山の人に共感される経営理念を作るポイントは?




ここまでは、社員や顧客、社会に対して刺さりにくい経営理念の特徴とその問題点について見てきた。


もし1つでも身に覚えがあるのなら、今一度自身の会社の経営理念を見直してみて欲しい。


とは言え、具体的に経営理念をどう見直せばいいのか、どう作ればいいのか分からないというのが、多くの経営者の本音だろう。


そんなとき、経営者の皆さんにはぜひ、”共感される経営理念であるかどうか”を考えてほしい。


沢山の人に共感される経営理念を作るには、以下の3つのポイントを押さえることが重要だ。

沢山の人に共感される経営理念を作るポイント①出来るだけ具体的にする

あまりに抽象的で具体性がない経営理念は、社員や顧客が理解できず、共感を得ることができない。

できるだけ具体的に、誰にでも理解できるように表現することが望ましい。

例えば、スカイマーク株式会社の経営理念は、具体的でわかりやすいと言えるだろう。


経営理念

1.安全運航を使命として、社会に役立ち評価される存在となる

2.お客様の思いを真摯に受け止め、チャレンジ精神を忘れず、広くアンテナを張り、社会環境の変化に機敏に対応することで、良質かつ特色あるサービスを提供する

3.お客様へのサービス提供者である社員を尊重し、社員が互いに協力しあい、誇りを持って働ける環境と企業風土を築く

引用元:©Skymark Airlines Inc.(https://www.skymark.co.jp/ja/company/philosophy.html)


具体的な経営理念を作る為には、以下のポイントを押さえるとよいだろう。



・誰が、何を、どのように、実現するのか

このポイントを明確にすることで、経営理念の具体性を高めることが出来るだろう。

沢山の人に共感される経営理念を作るポイント②社員、社会のためを想ったものにする

経営理念は、企業の利益を追求するためのものではなく、企業が社員や社会にどのような価値を提供するのかを示すものだ。

社員や社会の利益を第一に考えた経営理念であれば、共感を得やすくなる。

例えば、京セラ株式会社の経営理念は、社員や社会のためを想ったものと言えるだろう。


経営理念

全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること。

引用元:©KYOCERA Corporation(https://www.kyocera.co.jp/company/summary/philosophy.html)




社員や社会のためを想った経営理念を作る為には、以下のポイントを押さえるとよいだろう。



・社員や社会のニーズを把握する



・社員や社会の利益を向上させる

これらのポイントを押さえて、社員や社会の利益を追求する経営理念を策定してみて欲しい。

沢山の人に共感される経営理念を作るポイント③長期的な目線で設定する

経営理念は、企業の長期的な成長や発展を支えるものだ。



短期的な利益や経営者の自己満足を追求するのではなく、長期的な目線を持って設定することが大切である。

例えば、株式会社村田製作所の経営理念は、長期的な目線を持っていると言えるだろう。


社是(経営理念)

技術を練磨し

科学的管理を実践し

独自の製品を供給して

文化の発展に貢献し

信用の蓄積につとめ

会社の発展と

協力者の共栄をはかり

これをよろこび

感謝する人びとと

ともに運営する

引用元:©Murata Manufacturing Co., Ltd.(https://corporate.murata.com/ja-jp/company/philosophy?intcid5=com_xxx_xxx_cmn_nv_xxx)




長期的な目線を盛り込んで経営理念を作る為には、以下のポイントを押さえると良いだろう。



・企業の将来の姿を想像する



・目先の利益だけに捕らわれないようにする

これらのポイントを押さえて、経営理念を策定するのが良いだろう。

|この記事のまとめ


いかがだっただろうか?



今回は、刺さりにくい経営理念の特徴と共感される経営理念を作る際のポイントについてまとめた。

ただし知っておいて頂きたいのは、紹介したポイントは決して”共感される経営理念を作る為の絶対条件ではない”ということだ。

例えば、ソフトバンク株式会社の経営理念は、「情報革命で人々を幸せに」という非常にシンプルなものであるが、確かに心に訴えかけてくる何かがある。



これは経営理念の意味合いが、その会社の事業内容や知名度、ミッション・ビジョン・バリューなどとの関係に大きく依存するからだ。

つまりそれぞれの会社にとってベストな経営理念は、それぞれの会社によって異なるのである。

そんな答えのない問題を解決するお手伝いをするのが、我々マイビジョンである。

マイビジョンは経営理念はもちろん、ミッション・ビジョン・バリューの策定、評価制度の構築や採用ブランディングなどをオーダーメイドで行っている。

お悩みの方は、ぜひ弊社に相談して欲しい。

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